瓦の施工金額について:種類による違いをご紹介!

2024/6/7 01:00

瓦の交換を考えたときに最初に気になるのは金額のことではないでしょうか。

瓦の交換にかかる金額は施工範囲だけでなく、瓦の種類によって変わってきます。

そこで今回は、瓦の種類と金額の違いについて紹介していくので、瓦の交換やリフォームをご検討の方は、ぜひご参考にしてください。

 

瓦の材質による分類と金額

瓦は粘土瓦とセメント瓦の2種類に大別され、さらに粘土瓦は3種類、セメント瓦は2種類に分けられます。以下にそれぞれの瓦の特徴と金額の目安を紹介いたします。

<粘土瓦>

粘土瓦は日本の風土に適した瓦で、耐久性・遮音性にも優れている一方で、他の屋根材より重いことから建物自体に負荷がかかります。

粘土瓦には釉薬瓦・いぶし瓦・素焼き瓦の3種類があり、いずれも粘土素地は同じですが着色の方法が異なっています。また粘土瓦はいずれも塗装品ではないので、塗装メンテナンスを行うこと必要がありません。

・釉薬瓦

釉薬(ゆうやく)瓦は、瓦の表面に釉薬をかけて焼成した粘土瓦の一種で、出荷量全体の80%を占めます。

釉薬とは焼き物の表面を着色するガラス質の層のことで、調合を変えることでさまざまな色の瓦を作ることができます。釉薬は表面のみにかかっており、裏面は粘土素地の色です。

耐用年数は60年以上で、葺き替えする際の単価は9,000円〜/㎡です。

・いぶし瓦

いぶし瓦は粘土瓦の一種で、焼成過程の後半に燻化(くんか)といういぶす工程によって瓦全体に炭素皮膜を形成させた瓦です。全体の15%を占めています。

瓦自体をいぶしているため、表面だけではなく割れた断面の中まで炭素由来の黒っぽい色をしています。

耐用年数は60年以上で、葺き替えする際の単価は10,000円〜/㎡です。

・素焼き瓦

素焼き瓦は粘土素地を焼成したままの瓦で、粘土瓦の一種です。

表面も粘土素地の色をしており、赤瓦とも呼ばれます。

<セメント屋根材>

デザインが豊富で粘土瓦より寸法の狂いが少ないため、容易に施工できますが、一方で地震に弱く、耐久性も粘土瓦には劣ります。

セメント屋根材にはセメント瓦とモニエル瓦の2種類があり、粘土瓦と異なり塗装品なので、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

・セメント瓦

 セメント・砂・水を固めており、塗装で着色しています。

 10年程度で色落ちするため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

 耐用年数は20〜30年で、葺き替えする際の単価は7,000円/㎡以上です。

・モニエル瓦

セメントや砂からできた瓦ですが、製造会社が日本市場から撤退したため、モニエル瓦は全て廃盤となっています。

こちらも塗装品で、10年程度に塗装メンテナンスが必要です。

現在はほとんど流通していないですが、耐用年数は25〜30年で、葺き替えする際の単価は7,000円/㎡程度だったとされています。

 

瓦の形状による分類と金額

形状別にも分類でき、日本瓦・平板瓦・洋瓦の3種類に分けられます。

形状が同じでも、使う屋根材や屋根の形、屋根の勾配によって金額は変化します。

・日本瓦(J形瓦)

波形状の瓦で、最も多く用いられている瓦です。

棟部(屋根の頂部)にのし瓦、棟部の端部に鬼瓦という瓦を取り付けるところが特徴で、粘土瓦を用いて作られます。

現在はガイドライン工法と呼ばれる耐震・耐風工法が標準となっているため、自然災害にも耐える仕様ですが、昔の日本瓦はそうでないため耐震・耐風補強が必要です。

葺き替えする際の金額の目安は10,000円〜/㎡程度ですが、棟部・軒部・けらば部の条件によって大きく異なります。

・平板瓦(F形瓦)

現在の新築の住宅で用いられていることが多いほぼ平らな形状の瓦で、ほとんどが釉薬瓦となっています。

葺き替えする際の金額の目安は7,000円〜/㎡程度で、最も安価な形状となります。

・洋瓦(S形瓦)

大きく波打った形状をしている陰影が美しい瓦で、ほとんどが素焼き瓦です。

通気性や断熱性に優れています。

以前は洋風住宅などでよく用いられた瓦ですが、現在では大型物件などに使われることも多いです。

葺き替えする際の金額の目安は8,000円〜/㎡程度です。

工事全体の金額

これまで、瓦の種類によってそれぞれの金額を紹介してきました。

瓦の工事を行う際は、瓦の値段に加えて次のような費用がかかります。

・人件費:15,000円〜/㎡

・足場費用:900円〜/㎡

・下地処理費用(葺き替えを行う場合):3,500円〜/㎡

・廃棄物処理費用(葺き替えを行う場合):3,000円〜/㎡

広範囲の工事では足場の設置が必要になり、足場の設置や撤去にも高額な費用がかかります。

また葺き替えを行うには、下地処理費用と廃棄物処理費用も必要です。

下地処理は、雨漏りを防ぐために必要な作業です。また葺き替えを行う際は既存の瓦全てを撤去するため、瓦の廃棄費用も高額になります。

まとめ

瓦は材質や形状によって分類され、それぞれ特徴があり金額も異なります。

お住まいのお家や予算に合わせて選び、大切な生活環境をお守りください。

 

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