鬼瓦の漆喰:補修のタイミングや工法・相場をご紹介!

2024/6/21 01:00

鬼瓦とは日本の伝統的な屋根材の瓦の一つで、屋根の頂点にある「棟」と呼ばれる部分の端にある装飾瓦で、棟瓦と同様に漆喰で取り付けられています。

漆喰とは石灰石と水を混ぜてできた消石灰に糊やスサを加えて水で練った白色の塗り壁素材です。

今回は、鬼瓦の漆喰の補修のタイミングやその工法・相場をご紹介します。

 

鬼瓦とは

先述の通り鬼瓦は屋根瓦の一つで、棟の両端に取り付けられています。

鬼瓦には、主に2つの役割があります。

・雨漏りの防止

棟の両橋は雨水が入りやすくなっています。両端に鬼瓦を設置することで、そこからの雨漏りを防ぐことができます。漆喰が劣化してしまうと鬼瓦が浮いてしまうことがあり、トラブルの原因になります。

・魔除け

鬼を装飾することで、魔除けや厄除けの意味を込めています。ちなみに、鬼以外にも幸運を願って七福神のデザインなどを入れることもあります。

棟の漆喰の補修が必要なタイミング

瓦の耐用年数は長いですが、漆喰の耐用年数は約10〜15年なのでこの期間を目安に定期的な補修が必要です。

特に以下のような症状が見られた場合は、早めの補修がおすすめです。

・瓦がずれている場合

漆喰が劣化して寿命が近づいてしまうと、耐久力と共に鬼瓦を固定する力が弱まります。

鬼瓦のズレを放置すると雨漏りの原因になったり、強風や地震で鬼瓦が飛んだり落ちたりする危険性があります。

・漆喰にヒビが入っている場合

漆喰の寿命が近づくとヒビ割れが見られることもあります。

ヒビが入っていると地震などで壊れやすくなるため早めの修理が必要です。

・雨漏りが発生した場合

先述したように、漆喰が劣化してしまうと鬼瓦が浮いてしまうことがあり、雨漏りの原因になります。

漆喰以外にも屋根や住宅全体の状況を確認することが必要な場合もあります。

棟の漆喰補修の工法

棟の漆喰の補修の工法には「漆喰の詰め直し工事」と「棟取り直し工事」の2種類が主にあります。漆喰にヒビが入っていたり剥がれていたりする場合は詰め直し工事で補修します。屋根の棟自体が沈んだり歪んだりしている場合は取り直し工事を行います。

それぞれの違いは以下の通りです。

・漆喰詰め直し工事

漆喰の詰め直し工事では、古くなった漆喰を取り除いた後に新しい漆喰を詰めます。

漆喰の劣化状況が比較的軽く、棟の損傷が深刻でない場合はこの工事での補修が可能です。

ちなみに、既存の漆喰の上から漆喰を塗る「詰め増し」という方法もありますが、根本的解決にはならないためおすすめできません。

詰め直し工事は次のような工程で行われます。

1.古い漆喰を取り除く

劣化している漆喰を全て取り除きます。

2.清掃し下地を調える

古い漆喰を除去した後を掃除して新しい漆喰を詰める準備をします。

瓦のズレが起こっている場合は、ここで元に戻します。

3.新しい漆喰を詰める

薄すぎると剥がれやすいですし、厚すぎると雨風にさらされて傷みやすくなります。適度な厚さに塗ることが重要です。

詰め直し工事は、範囲が広すぎない限り1日ほどで終わります。

費用としては、6,000円/m程度が相場です。これは棟の長さによっても変わります。

・棟取り直し工事

棟の取り直し工事では、棟の瓦のズレや漆喰の剥がれを補修します。

既存の瓦を取り除いた後に瓦を再度積み直す工法で、瓦のズレや漆喰の剥がれの症状が重い場合はこの工事で補修します。

取り直し工事は次のような工程で行われます。

1.棟瓦を取り除く

棟を解体し、内部にある漆喰や屋根土を除去します。

ここで取り除いた瓦にヒビや割れがないときは再利用が可能です。

2.土台を作る

漆喰とのし瓦(棟部分に積む瓦)を積み、棟瓦を固定するための銅線をつけます。

3.棟瓦を積み直す

間から水が入らないようにのし瓦を積みます。

2で作った土台の上に棟瓦を積みます。

4.銅線を処理する

あらかじめ2でつけていた銅線でのし瓦と棟瓦を固定します。

銅線の余った部分は、飛来物に引っかからないように丸めて処理します。

取り直し工事は範囲にもよりますが、1〜3日程度かかり、費用としては3.5万円/m程度が相場です。これは屋根のサイズや形状、材料の種類や作業の難易度によっても変化します。

まとめ

鬼瓦は魔除けだけでなく雨漏りを防ぐ役割を担っていますが、鬼瓦を固定する漆喰は劣化しやすい部位です。

棟部を含め劣化している場合は、早めに対処することで大切なお家を守ることができます。

鬼瓦やその漆喰の状況が気になる方はお気軽にご相談ください。

 

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